2003年に発売されたこのCDは、発売後1か月で8500枚のセールスをあげ、フランスにおけるジャズ・レコードの売り上げ記録を作り上げたそうです。
そして、その年のヴィクトワール・ミュージック賞(ヨーロッパで最も権威のあるジャズ賞)を受賞。
コンサルヴァトワールからジャズの世界に目覚め、このCDを発売したときには、既に40を過ぎていたという・・・様々な点でも、嬉しくなってしまうシンガーなのです。
1曲目は、お馴染みの
「You’ve Gat a Friend」
繊細なタッチのピアノと柔らかなサックス&ストリングスという美しいアレンジで、かなり私好みなのです
♡
2曲目は、ゲンズブールの!あの!
「唇によだれ」
これを聴くとこの方の並じゃなさ加減が・・・さりげなく・・・計り知れてしまうというものです。
5曲目は、ミッシェル・ルグランの
「Faded Roses」
美しい曲なのに、やはりルグラン様の作品です。歌うとなると とりとめなく難解な為か、こうして作品にしている歌手は 珍しいのでは?
その他、7曲目の
「Taking a Chance on Love」はシャネルの口紅「チャンス」のイメージソング。
彼女の06年の来日も この口紅と連動しており、シャネル・ネクサスホールで歌った・・・ということでした。
ラストに収められているのは、
「クロパン・クロパン」
イヴ・モンタンやジュリエット・グレコでおなじみのシャンソン。
ほらね!やっぱり嬉しくなってしまうでしょ!
トゥーツ・シールマンスも参加している このCDは・・・ ヨーロッパの香りも、ジャズ歌手としてのスタンスも、アレンジも・・・ 丁度頃合いの良いミックスさ加減が 上質でエレガントな雰囲気を醸し出している・・・ 素敵な作品でした。