少し離れていると、まるで中毒患者のように恋しくて堪らなくなるくせに、
大事な本番が近づいてくると、なにもかも捨てて逃げ出そうと 毎度本気で考える。
そのくせ、ちょっと苦しいことがあると、スグに 音楽の中に逃げ込んでしまう私。
もちろん、嬉しいことがあっても 音に触れたくなるから・・・やっぱり今日もこうしている・・・私。 (mariko)

音資料CDをUPするの久しぶりなので、フレンチの香りのあるものがいいな。
ならば・・・今日は、お気に入りの この1枚にしました。
ジャズ・ハーモニカと口笛の名手
「Toots Thielmansトゥーツ・シールマンス」1998年の作品
「CHEZ TOOTS」です。
シャンソン歌手にとって、床の間か神棚に祀って拝みたくなるようなこのCDは、
ゴージャスなゲストを交えながら、1曲毎に違うメンバーによって録音されているそうです。
パリのビストロにいるようなざわめきの中、まず流れてくるのは
「Sous le Ciel de Paris パリの空の下セーヌは流れる」
オープニングのこの曲と、ラストを飾る
「Moulin Rouge ムーラン・ルージュ」の2曲は、
フランスアコーディオン界の大御所Mazcel Azzolaとの共演。 スタジオ録音ではなく、カフェでのLive録音です。
この2曲のなんとも素晴らしい味わいのLive演奏が、CD全体の大きな流れをつくり、
それぞれ演奏者の異なる作品の個性を際立たせるという 達人技の効果を生み出しています。
2曲目の
「La Vie en Rose バラ色の人生」は、ダイアナ・クラールとの共演です。
ブリヂストンタイヤのCMで起用されましたが、あのCMったらねぇ!
Toots Thielemansとクレジットは出ていても、一切ハーモニカの音が聞こえてこないという、おバカCMなのでした。
その他
、「愛の讃歌」 「残されし恋には」 「いつの日か」 「行かないで」 「風のささやき」 「桜んぼの実る頃」 などなどを・・・
Shirley Horn。 Dianne Reeves。 Johnny Mathis他 凄いゲストと一緒に、
楽しそうに 暖かで心がフワッとなるような演奏を聞かせてくれます。
まだ この方のハーモニカの音色を未体験の方は、
人間味溢れる その優しい癒しの音色に、きっと驚かれることと思いますよ。
やっぱり、床の間にでも飾って、腹がたったら・・・眺める (笑)
優しい歌声の 優しい人になれますように。。。